堺市でごみを出す際は、生活ごみや資源ごみなどの区分を確認し、収集日の違いを踏まえて準備する必要があります。分別基準を理解しておくことで混在が起きにくくなり、家庭内の整理にもつながるはずです。
今回は、堺市が定める出し方を踏まえ、判断に迷う場面を少しでも減らせるよう構成しました。
堺市のごみ収集日と相談窓口
堺市のごみ収集日は、町内会や区域ごとに設定されており、生活ごみや資源ごみの区分によって曜日が変わる仕組みです。自宅の担当区域を把握しておくと、誤った日に出す心配が減り、収集漏れを避けやすくなります。
環境局環境事業部 環境業務課
収集曜日が分からない場合や、分別に迷う物がある時は、堺市環境業務課へ直接相談すると正確な案内を受けられる体制です。
指導係・美化係(072-228-7429)
家庭ごみの正しい出し方や、日常の環境美化に関わる問い合わせを受け持つ窓口。
家庭から出る一般廃棄物の扱い、地域美化の推進、迷いやすい分別の相談など、生活に近い領域を担当。
美化係の主な役割
- 家庭ごみの不法投棄監視
- 地域の環境美化の推進と啓発
- 区役所における美化業務の総括
- 死亡した犬猫の引き取り
- 路上喫煙の対策
- 美化推進協議会の運営
- 係間で扱わない事案の引き取り
指導係の主な役割
- 家庭から出される一般廃棄物(し尿を除く)の適正排出指導
- 同廃棄物の収集運搬計画の策定
- 収集運搬に関する委託契約の管理
管理人の薫子家庭系ごみ全般のルールや分別の相談は、まず指導係・美化係が対象です。
業務係(072-228-7428)
し尿や公衆便所の管理といった、生活衛生に関する専門的な領域を担当。
ごみの通常収集ではなく、衛生・処理施設関連の手続きや計画業務が中心。
業務係の主な役割
- 一般廃棄物(し尿)の適正処理に関する指導
- し尿の収集運搬計画の策定
- 収集運搬に関する委託契約の管理
- 公衆便所の維持管理
- し尿処理手数料の徴収



し尿関連・公衆便所・衛生管理の相談は業務係が担当です。
堺市のごみ出し共通ルール(袋・時間・休配日)
使用可能なゴミ袋のサイズは「45リットル」まで、「色透明又は白色半透明」な市販品を利用しましょう。
レジ袋でも大丈夫です。
休配日:1月1日から1月3日は収集停止となり、代替収集もありません。
注意:ゴミ袋を使わず、段ボール箱に入れて出されたゴミは収集されず置き残されます。
生活ごみの種類と出し方(週2回)
「生活ごみ」は、午前6時から回収されます。
生ごみの出し方
料理くず・残飯・茶殻など、水切りをしてから出してください。
木くず類のまとめ方
落ち葉・草・竹串など、土を取り除いてから出してください。
小枝は直径5センチ未満、長さ30センチ以内に整え、片手で持てる量を束ねるか袋に入れる。落ち葉や草は土を落としてから袋に入れる。
紙類と布類のまとめ方
新聞や雑誌は片手で持てる量に紐で束ねるか、袋に入れて出す。ダンボールは折りたたんで束ねるか袋に入れる。
集団回収に出す場合は、生活ごみと誤収集されないよう張り紙などで区別しましょう。
新聞紙・雑誌・ダンボール・紙パックなどの古紙類と、古着・古布はリサイクル資源として扱われるため、可能な限り集団回収の利用が推奨される仕組みです。
地域の集団回収に参加できない場合は、古紙等回収事業所や拠点への持ち込みが選択肢となり、自宅に保管する期間を減らせる方法として活用できます。



集団回収とは?
区内の町会や学校、マンション管理組合などがグループを組み、家庭から出る古紙や空き缶をまとめて業者へ渡す自主的な資源回収活動を指す。
プラスチック類の扱い方
ハンガー・バケツ・おもちゃ・CDなどの製品類は、ペットボトルやプラスチック製容器包装には該当しないため、資源回収の対象外になります。汚れたペットボトルや、油分が付着したドレッシング容器なども同様に資源扱いができないため、生活ごみとして出すことが可能です。
「プラマーク」や「PETマーク」の無いプラ製品も該当します。
その他可燃物の注意点
廃食油は新聞紙などに浸み込ませてナイロン袋などで密封する。先の尖った竹串や鉛筆などは新聞紙などに包みゴミ袋から突き出ないようにする。
ゴム製品・革製品も、45リットル以下の袋に入れて出せば収集可能です。
缶とびんの出し方(月2回・資源)
「資源ごみ」は、午前8時から回収されます。
資源として出せる缶とビンの種類
飲食料系
炭酸飲料/果汁飲料/お茶/健康飲料/ミルク缶/ビタミン剤/ジャム/インスタントコーヒー/菓子缶 など
調味料系
しょうゆ加工品/みりん/調味酢 など
酒類
焼酎/洋酒/清酒/ビール など
缶とビンの出し方の手順
缶とびんは同じ手順で処理し、同じ袋に入れても大丈夫です。
- キャップを外し、材質ごとに分ける
- 容器内の異物を全て取り除いく(残り物や吸い殻など)
- 中を軽く水で洗い流し、臭いや汚れを落とす
- つぶさず、そのまま袋に入れてまとめる
ビールびんや酒びん、牛乳びんは購入店で回収してもらえる場合があります。
収集対象外となるビン・ガラス製品
以下は粗大ごみ(不燃小物類)に分類されるので「資源ごみ」として出すことは不可です。
ガラス食器/窓ガラス/板ガラス/額縁/陶器類/化粧品びん/花びん/灰皿/薬びん
プラスチック製容器包装の出し方(週1回)
「資源ごみ」は、午前8時から回収されます。
対象となる容器と包装の種類
商品のパッケージを確認して「プラマーク」の付いているものが対象です。
容器類
弁当容器/乳性飲料やヨーグルト容器/豆腐容器/卵パック/惣菜容器/食品トレイ/カップ麺容器/洗剤やシャンプー・リンスの空ボトル/納豆容器 など
包装類
菓子袋/ペットボトルのラベルとキャップ/コーヒー類のふた/冷凍食品の袋/パンの袋 など
その他
梱包用の発泡スチロール/レジ袋/果物ネット など
プラスチック製容器包装の出し方の手順
【1】中身を完全に取り除く
中身が残っている場合は収集不可となります。
【2】プラマークの有無を確認する
簡単に外せるラベルやシールは外し、プラマークが付いていない物は「生活ごみ」へ分類する。
【3】汚れを軽く水で洗い流す
汚れが残る物は「生活ごみ」へ分類する。
【4】指定日の「プラスチック製容器包装」として出す
生活ごみ・缶・びん・ペットボトルが混ざると収集されないので注意。
生活ごみに分類されるケース
プラスチック製でも、その物自体が製品として使われる物は資源の対象外となります。
ビニールホース/プラスチック製パック/CDケース/筆記具/ビデオテープ/プラスチック製ケース/バケツ/ビニール手袋
また、洗剤容器や油類のボトル、マヨネーズやケチャップ容器、総菜トレイなど、汚れが落ちない物は「生活ごみ」へ分類する。
ペットボトルの出し方(月2回)
「資源ごみ」は、午前8時から回収されます。
対象となるペットボトルの種類
商品のパッケージを確認して「PETマーク」の付いているものが対象です。
炭酸飲料/果汁飲料/お茶類/コーヒー/水/焼酎/みりん/洋酒/清酒/しょうゆ 等の容器。
ペットボトルの出し方の手順
- キャップとラベルを取り外す
- 内部を軽く水で洗い流す
- 可能な限り潰してゴミ袋に入れる
取り外したキャップとラベルは「プラスチック製容器包装」へ分類する。
キャップ下側のリングは外さなくて構わない。
洗剤やシャンプーボトル、卵パックなどは「プラスチック製容器包装」へ分類しますが、汚れが落ちない物は「生活ごみ」へ分類してください。
生活ごみに分類されるペットボトルの条件
以下に該当する容器は「生活ごみ」へ分類する。
ソース/食用油/ドレッシング/吸い殻/飲み残し 等
小型金属の出し方(月1回)
最大辺が30センチ以内で、全体の約8割以上が金属でできている物が対象です。
小型金属のサイズ要件と対象品目
鍋/フライパン/ハサミ/包丁(ナイフ)/カセットボンベ/スプレー缶/針金ハンガー/スプーン・フォーク/工具類/金属製の水筒/鉄アレイ
小型金属の出し方の手順
45リットル以下の無色透明又は白色半透明の袋に入れ、目立つ位置に「金属」と書いた張り紙と表示する。
刃物や危険物の包み方
包丁など刃物類や先の尖った工具類を出す場合は、袋が破れないように新聞紙などで覆い包み、目立つ位置に「金属キケン」と書いた張り紙と表示する。
スプレー缶とボンベの安全な扱い方
スプレー缶やカセットボンベは、中身を完全に使い切ってから出しましょう。使い切った後は、他の小型金属とは分けて別の袋に入れ、目立つ位置に「スプレー缶」と書いた張り紙と表示する。
中身を使い切れない場合も、同じく別袋に入れ、「スプレー缶・中身入り危険」と書いて出す。
缶に穴を開ける必要はありません。
発火事故が多発しています!
スプレー缶やボンベを最後まで使い切らないまま、他の収集日に一般ごみとして出すことは非常に危険です。
収集対象外となる金属製品
家電製品は30センチ以内でっても回収は不可です。
また、汚れた一斗缶や塗料の入っていた缶や容器類も含めて「粗大ごみ」(不燃小物類)へ分類してください。
不燃小物類の出し方
不燃物及び複合物で「粗大ごみ」の品目にない、最大辺が30センチメートル以下の物が対象です。
一度の申し込みにつき、45リットル以下の袋を3袋まで出せます。
不燃小物類の対象品目
茶碗/コップ・皿/花瓶・植木鉢/皿などの陶磁器類/LEDや白熱電球/傘/オイル缶/塗料缶/塗料のスプレー缶/乾電池(水銀ゼロ使用)/時計/ドライヤー
割れたガラス類も対象:家具の一部として使われていたガラスや、額縁のガラスなど
回収ボックスの利用方法
以下の該当物は、市役所・各区役所、市内協力店舗に設置している回収ボックスまでお持ちください。
水銀が含まれている物
蛍光灯/ボタン電池/水銀体温計/温度計/血圧計
レアメタルを含む小型家電
デジタルカメラ/携帯電話/スマートフォン/小型ゲーム機/貴金属
不燃小物類の出し方の手順
年末は粗大ごみの申込み電話が混み合います。特に月曜・火曜や祝日明けは大変混雑しますので、切らずに待つか、時間を変えてかけ直す必要があります。
年内収集を希望する場合は、12月2週目までに申し込みを済ませましょう。
なお、インターネットからの申し込みは、「堺市粗大ごみインターネット受付」から行ってください。
メールアドレスが必要になりますので、不慣れな方は電話申し込みを利用しましょう。
電話での申し込み
- 固定電話から:0120-00-8400
- 携帯電話から:06-6485-5048
受付方法
電話がつながると、オペレーターが申込者の住所や氏名、電話番号に加え、出される品物の種類や大きさ、数量を確認いたします。
そのうえで、「収集日」と「受付番号」、必要となる手数料の案内がありますが、最大長が30センチ未満の不燃小物類であれば大半は無料で受け付けてもらえます。
収集日はお申し込みの翌週となり、曜日や収集時間を指定することはできません。
受付時間
月曜日から金曜日:午前9時から午後5時まで(祝日も可)
土曜日:午前9時から午後1時まで
※日曜と年末年始は受付を行っていません。
収集日当日
午前9時までに電話で伝えた場所に出しましょう。
その際に、目立つ位置に「収集日」と「受付番号」を書いた張り紙と表示する。
トラブル防止のポイント
ごみを出す日は住んでいる地域によって異なります。
以下のとおり、各区ごとの収集曜日一覧を掲載していますのでご確認ください。
混在ごみによる未収集ケース
ごみ収集の際、分別が正しく行われていない混在ごみ袋や、収集日以外に出されたものがある場合は、取り残した理由を記載した啓発シールを貼り、そのまま置き残す対応となります。
記載内容をご確認のうえ、適正な排出に協力するよう努力しましょう。
市で収集・処理できない品目
テレビやエアコン、消火器などの特定家庭用機器やバイク等は収集できません。
詳しくは、 市で収集・処理できない物のページからご確認ください。
資源ごみ無断持ち去り業者への対応
堺市のごみ出しルールに沿って排出された資源ごみが、市の委託業者以外の違法者によって無断で持ち去られるケースが頻繁に発生しています。
業者による無断持ち去りは、「堺市廃棄物の減量化及び適正処理に関する条例」に該当する禁止行為です。
理由は、敷地への無断侵入や適正な処理を行わず不法投棄される等の恐れがあるからです。
違反業者に対して、注意したり車両を制止させると事故やトラブルに遭う可能性があるので、持ち去り行為を見かけた方は、日時・場所・車のナンバーなどを控えて下記まで通報しましょう。
- 固定電話から:0120-00-8400
- 携帯電話から:06-6485-5048
持ち去り禁止の対象品目
収集時間帯に合わせて排出するよう心がけましょう。
以下の品目は、条例により持ち去り禁止の対象品になります。
- 缶・びん
- プラスチック製容器包装
- ペットボトル
- 小型金属
- 粗大ごみ・不燃小物類
まとめ
堺市のごみ分別は品目ごとに細かな基準が設けられており、収集日や区分を正しく把握することが重要となる内容です。問い合わせ先は担当業務によって複数の係に分かれ、生活ごみや資源ごみの扱いに応じた案内を受けられる仕組みとなっております。
粗大ごみの申込み手順や持ち去り対策も整えられておりますので、日々のごみ出しを無理のない形で続けられるよう、地域のルールをふまえて心地よく協力していきましょう。






