短期間で2件目となる南海線駅の移設曳家工事。
浜寺公園駅では駅舎も古く珍しい移設工事であったために、何度もテレビニュースや新聞でも取り上げられましたが、今回の諏訪ノ森駅はひっそりと開始し気付けば終わっていました。
しかしながら、 1919年(大正8年)に建てられ た「諏訪ノ森駅」の旧駅舎も、「浜寺公園駅」に負けず劣らず歴史のある駅舎で、国の登録有形文化財に指定されています。
駅自体の開業は1907年(明治40年)
駅名の由来は、諏訪神社からと伝わっています。
推定30トンもある旧駅舎は、2020年2月3日から曳家工事が開始され、2月末までに約25メートル移動されました。
旧駅舎は木造平屋で、高架化事業のために昨年5月で役目を終えました。
浜寺公園駅と同様に、今後の活用策を堺市が検討しています。
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南海電気鉄道(南海線)南海本線 駅諏訪ノ森
- 所在地:大阪府堺市西区浜寺諏訪ノ森町西二丁78番地
- 駅番号:NK14
- 電報略号:スワ
- 建築構造:地上駅
- 開業年度:1919年(大正8年12月20日)
- 乗降人員:8,029人/日平均
改称経歴
1907年 北浜寺駅として新設(南海鉄道)
1908年 諏訪ノ森駅に変更(南海鉄道)
1919年 浜寺公園駅方面に約160メートル移動
1944年 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる
1947年 路線譲渡により現在の南海電気鉄道の駅となる
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