1907年(明治40年)に建てられた木造平屋建築の駅舎は、多くの鉄道ファンに愛されていましたが、高架建設のあおりを受け、駅舎も新設されることとなりました。
国の登録有形文化財に登録された駅舎の姿は、平成30年春に再びお披露目予定です。
芸能人で鉄道ファンの村井美樹さん(旧ブログ)、斉藤雪乃さんのブログにも何度か登場しています。
今後の予定は?
旧駅舎は解体されず保存活用(移築)されるのですが、高架が完成する2028年頃に、元の場所に戻される予定です?
弘前城の天守の移動やビフォーアフターでも見たことのある、建物を解体せずレールを使って移動させる「曳家」工法で少し前に移動します。
来年3月オープン予定となる旧駅舎の再利用(カフェやギャラリー)に向けて、本格的に駅舎の移設工事が開始されます。
既に駅舎は持ち上げられている状態で、移築場所の基礎と移動レールの完成を待っているようです。
(移築場所は現在の位置より約20M南西になります)
「曳家」が行われるのは今月末の予定となり、今週末はセレモニーが行われます。
- 日時:平成29年11月19日(日)
- 時間:13時~15時頃まで
セレモニー終了後に地元の小中学生による吹奏楽とダンスが披露される予定です。
ちなみに、移築後の旧駅舎は平成35年~36年頃まで活用し、その後は元の位置まで再移動「曳家」で戻されます。
平成40年3月に高架化となった新駅舎の1階玄関口エントランスとして生まれ変わる予定です。
赤矢印の下に鉄道と同じレールが敷かれます。
実際にレールの上に駅舎を乗せて移動させるのは、もう少し後のようです。
余談ですが、駅前にローターリーが新設されましたが、あの場所にあった一軒家!
実は「曳家」で移動しました。
浜寺公園駅の駅舎「曳家」で引越し
- 第一日目:平成29年11月28日(火)
- 第二日目:平成29年12月 1日(金)
- 第三日目:平成29年12月18日(月)
いずれも午前8時から午後5時までの間で作業予定。
(1日あたり約10M移動するらしいです)
出発進行
とうとう浜寺公園駅舎が左斜め前方に動き出しました!
いつもの倍以上の見物人が・・・
しかし肉眼では全く分かりません。 (´_`。)グスン
駅舎とレールの間に、鉄の棒「コロ」を抜き差ししていたので、何となく動いているのだなって分かりました。
2017年11月28日の様子
約2週間が経過(2017年12月13日)の様子です。
残り数メートル
2017年12月18日の様子
1分で2cm足らずしか前進しません。
それでも残すところ、あと4メートルちょっと。
定位置に「到着」あとは着地
2017年12月18日の様子
紹介し忘れていました、現駅舎(仮設)です。
2017年12月19日の様子
残りの作業は、ジャッキで持ち上げている「駅舎」を基礎コンクリートの上に下ろすだけです。
作業員の皆様お疲れさまでした。
短期間で2件目となる南海線駅の移設曳家工事。浜寺公園駅では駅舎も古く珍しい移設工事であったために、何度もテレビニュースや新聞でも取り上げられましたが、今回の諏訪ノ森駅はひっそりと開始し気付けば終わっていました。 […]