堺市中区(中区役所の向い)の郵便局に勤務していた56歳の男が、郵便料金として納められた切手、およそ1億3000万円分を着服したとして業務上横領の疑いで逮捕されました。
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堺中郵便局の総務部長が1億3千万円相当を着服
逮捕されたのは、堺中郵便局の元総務部長、川崎泰祐容疑者(56)です。
警察によりますと、川崎元部長はおととし3月までの1年間に、郵便料金として納められた13万枚余りの1000円切手、およそ1億3000万円相当を着服したとして業務上横領の疑いが持たれています。
調べに対し川崎容疑者は「認否を保留します」と話しているということです。
切手はDM業者などが、郵便物を大量に発送する際などに代金として納められたもので、警察は本来は押されているはずの消印がないものを持ち帰り、埼玉県内の買い取り業者に郵送して、換金していたとみています。
日本郵便によりますと、今年7月、国税局の調査を受けた川崎元部長から申し出があって横領の疑いが発覚し、先月懲戒解雇したということです。
日本郵便近畿支社は、「警察の捜査に全面的に協力するとともに、社員に対するコンプライアンスの指導徹底に努めます」とコメントしています。
2021年7月21日
地裁堺支部は、懲役2年8か月(求刑5年)の実刑判決を言い渡しました。
「悪質ではあるが、既に約8,920万円を弁済し、今後も弁済が見込まれる」などと量刑の理由が説明されました。